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著作分類 IIRワーキングペーパー
著者 延岡 健太郎
論文タイトル 持続的な競争力をもたらす技術とは:革新技術と積み重ね技術との比較
機関名 一橋大学イノベーション研究センター
ナンバー WP#09-04
公開日 2009/07/02
要旨 技術的な優位性によって企業の競争力を維持することが困難になっている。本稿は、それを可能にするための条件について探求する。技術が持続的な競争力をもたらすための源泉として、2つのタイプが考えられる。第一に、革新技術によって特許を獲得することと(「革新技術」)、第二に、長年特定技術分野で試行錯誤による学習を積み重ねることによって短期的には模倣できない問題解決能力を蓄積すること(「積み重ね技術」)である。本稿は、それら2つの技術的優位性の源泉が企業の競争力に与える影響を比較すると共に、相違点について議論する。結論としては、持続的な競争力のためには、革新技術よりも、積み重ね技術の方がより重要であることが実証できた。また、技術変化が早い分野では、積み重ね技術の有効性が一段と高まることがわかった。この結果は、模倣をされない組織能力を議論するRBV(Resource-based View)の理論、技術経営の理論および実践にとって重要な意義をもつと考える。
備考
参考URL
ラベル 技術経営
登録日 2009/12/31

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